この記事は大分遅いけど、PyCon JP 2014 が先週末に無事終了しました! 今年は今まで、最大 545 の参加者がいました。とても楽しかった。参加した皆様、 ありがとうございます!
第3回 の運営レポートで 説明しているけど、今年、僕はメディアチームのリーダーとして 務めてきました。 PyCon JP のメディアチームはブログ、 オンライン雑誌の開催レポート記事や、ウェブサイトや、Guidebookアプリなど、 渉外のための外向けの仕事をするチームです。
私自身はウェブサイトとGuidebook担当で、サブリーダーの筒井さんは記事や、 コンテンツ作成の担当をしてもらいました。
僕が担当したウェブサイトやGuidebookの感想について、 運営レポートよりもうちょっと詳しく書きます。
ウェブサイト
ことしは今まで、大きいな変更は、ウェブサイトでした。 今までの サイトはSphinxベースで、Sphinx用のテーマを作って、それぞれの コンテンツをRestructured Text で書いて、サイトを構築することを したんだけど、今年のウェブサイトは DjangoのSymposionベースにしました。
理由はいくつかあるけど、主な理由は自動化。今までは、CFPや、スポンサーの やりとりを全部メールベースで行って、かなり大変でした。今年に、CFPとスポンサーのやりとりを サイト上で行うことで、作業を楽にするのが主な目的。第2目的はこれからの資産として、 サイトのコードを継続的に利用できるからです。その目的を達成するために、Django/Symposionベースの PyCon USのサイトをフォークして、自分たちのニーズに合うように拡張することにしました。
このサイトがあったことで、いろな影響があったと思う。CFPや、スポンサーのやりとりはサイトの 上で行うことができて、とても楽に質の高い対応ができた。サイトのCFPのレビュー機能を使って、 みんなでレビューをすることで、よりいい発表を選ぶことができた気がする。 スポンサーさんもスポンサー用のロゴ、説明の文章を自分で入力・管理することができて、 いい感じにスポンサーの受け入れができたと思う。
だけど、サイトの目的について、成功したと思ったら、もちろん、失した部分もある。サイトの構築や、 修正がやっぱり、大変だった。もともとの PyCon US のウェブサイトをフォークしたもので、 もともと PyCon USの人たちは Symposion を自分たちのカンファレンスのために、いっぱい拡張している状況だった。 向こうは、力をいれて、毎年修正して、その年のカンファレンスのニーズに合わせて、開発していたから、 その書いたコードを継続的に使うなど、そういう目的があんまりなかったです。適当に動くコードがいっぱい あって、バグ修正が必要な箇所が結構あった。その上、PyCon JP の国際化のための翻訳対応、多言語のCFP対応の修正を しなくちゃいけなかったので、いろいろと大変。それで、スタッフの人数、スキル、時間が限られているし、 長く継続的に使っていくレベルのコードが書けなかった :(
Guidebook
Guidebookアプリは iOS/Android のアプリで、アプリの中にガイドをダウンロードして、 イベントの情報を当日に見ることができるやつ。今年、PyCon JPのWifiは快適でしたが、 Wifiが微妙に動かないイベントも多かったりするので、ネットがなくても情報がちゃんと 素早く見れるのがとても便利だと思う。アプリをインストールしなくても、ほぼ同じ機能を モバイルウェブブラウザ(Safari, Chromeなど)でアクセスすることができる。
今年は、サイトからプログラム、発表者、スポンサーの情報がウェブサイトのシステムに 入っていたので、そのデータをエクスポートして、そのCSVを変換して、Guidebookにアップすることで、 ガイドの作成はとても楽だった。節約した時間を使って、画像をアップしたり、ポスターセッションや、 LTの詳しい情報を登録したりすることができたので、今年のアプリは結構便利だったと思う。
けど、Guidebookのプランは今年かわり、結構高くなった。無料プランがあるけど、ダウンロード数が か限られている。GuidebookのStandardプランを使うと、ダウンロード数と別にたくさんの機能を使える ようになるけど、PyCon JPのようなイベントだとたくさんの機能が使えるより、ダウンロード数くらいで いいので、それだけが欲しくて、Standardプランの値段のコスパが悪いように感じた。
あと、支払いはとても大変でした。タイミングがよくなかったと思うんですが、PyCon JPの直後に 請求のシステムを変えて、最初にもらった請求番号が使えなくなった。超早い時間で国際電話して、 新しい請求番号を作ってもらったら、次はオンラインシステムで住所のエラーで、 クレジットカード支払いができなかった。また、やりとりしたら、海外(アメリカ以外)の クレジットカードが使えないのがわかった。。。残りの方法は日本からやるのが超辛い国際送金だ。 PyCon JPの銀行口座は国際送金はできなかったので、新しい講座を作って。。。
ま、それでも、Guidebookは結構便利なので、先方にフィードバックして、サービス改善を お願いしたいと思っていて、お互いによりいいイベントができるように前向きにしたいと思ってる。
今年のPyCon JPで、iOS/Androidのアプリをダウンロードした方は226人いて、ウェブでアクセスした人は 145人だった。アプリでダウンロードした方は全参加者の約半分でしたので、とてもよかったなーと 思っているけど来年にはGuidebook利用者の割合を高めたいなと思う。来年は、楽しみにしています。
Pepper
今年、話題のロボット、Pepper さんもやってきました。PepperさんがPyCon JPに やってきたもともとのきっかけはTwitterでした。PyCon JPスタッフの増田(@whosaysni)さんが Pepperについてのつぶやきをしました。
#pepperrobot Pepperロボットのエンジニアの方、ぜひ PyCon JP でpepperのプログラミングについてご発表ください。連絡まってます!
— Yasushi Masuda (@whosaysni) June 5, 2014
僕がそれを見て、刺激を受けたから、Softbank の公式Twitterアカウントにツイートしてみた。
@SoftBank Pepperロボットのエンジニアの方、ぜひ PyCon JP でpepperのPythonプログラミングについてご発表ください。連絡まってます! https://t.co/mImSwkJ3Ap #PepperRobot
— Ian Lewis (@IanMLewis) June 5, 2014
そしたら、その後、Pepperのお手伝いをしている知り合いから「何かできそう」とういうメールが きた。 0 を 1 にするのが得意けど、1 を 100 にするのが苦手な僕はそれで、1ができたが、その後、 僕と他のメンバーももろもろ可能性を探ったけど、最終的に PyCon JP の代表理事の寺田さんが スポンサーシップや、Pepperの展示の提案などを徹底して、1 を 100 にしてくれました。
一つのツイートから大きなことが始まるのがかなり実感できました。
来年に向けて
先週の水曜日に、 2015 のキックオフミーティング を行ったので、もうすでに来年に向けて動いていますが、まだまだ遅いわけではありません! 運営チームに参加したい方は、メーリングリスト に登録して、次回のミーティングに参加すればOKなので、ぜひ参加してください!